葬式の最後の儀式では一般的には火葬場において収骨が行われます。この収骨では遺族が菜箸を使って故人の骨のすべてを骨壺に収めていきます。故人の骨を収められた骨壺はその後、故人の仏壇に供えられることとなります。
そして四十九日法要の際に骨壺を故人の墓に納骨もしくは埋骨することとなります。これは、故人が亡くなってから四十九日までは故人の転生先を決めるための期間となるため、墓に納骨もしくは埋骨するのではなく仏壇に供えてお祈りする必要があるという考え方から来ています。
四十九日までは故人は霊であり、それが過ぎると仏になります。仏になる四十九日の段階で、墓に納めることとなります。墓に納める際には、菩提寺の僧侶を呼んで読経をしてもらいます。このとき、親戚関係者が集まってお祈りを捧げます。
菩提寺が近くに無い場合には、同じ宗派のお寺の僧侶でも構いません。なお、骨壺は基本的には故人の墓に納めますが、霊園によっては納骨堂などといった専用の施設がありますので、そこへ納めます。また子どもの場合は骨壺は一つで済みますが、大人の場合は一つの骨壺では入りきれない場合がありますので、その場合は骨壺を二つ用意する必要があります。