葬儀に出席すると小袋に入ったお清めの塩をもらいますが、これをきちんと使える人は少なくなっているかもしれません。そもそも、迷信だと言ってしまえばそれきりだからです。しかし、お葬式は気分のいいものではありませんし、早めに気持ちを切り替えるための儀式としては有用です。
ちなみに葬儀に出ると汚れがあるという考え方は仏教にはなく、神道の考え方に基づきます。これは故人が汚れているというわけではなく、葬儀には別の汚れが寄り付きやすいためにそれを祓うという意味合いで使用します。
まず、帰宅したら玄関に入る前に使用しましょう。玄関の外でゴソゴソするのが恥ずかしいからと、中に入ってしまうと汚れを持ち込むことになります。手順としてはまず胸、それから背中、最後に足元へひとつかみづつ振りかけましょう。背中にかけるのは自分では難しいため、家族がいれば家族に振りかけてもらいます。そのあと軽く手で払い、玄関をまたぎましょう。今は迷信を信じる人も少なくなりましたが、お清めはやるもやらないも自由です。しなくて良いならしない、なんとなく気分が重いなら清める儀式で気持ちが切り替えられます。自分の気持ちがスッキリする方を選ぶと良いでしょう。