葬儀での挨拶は、通常、喪主が行います。家族の誰かが亡くなり、一家の主が生存しているのなら、ここは一家の主が行うのが普通です。つまり、父親や夫が行うことになります。ところが、その父親や夫が亡くなってしまうこともあります。
この場合は母親もしくは妻が行うのが一般的です。こんなふうに序列があるので、そのとおりに行いましょう。ただし、人によっては大勢の前で話すことが苦手だったり、精神的にまいってしまって挨拶どころではなかったりすることがあります。
特に妻の場合は夫が亡くなったことでこれからどうしようと途方に暮れてしまうこともあるでしょう。幼い子どもたちを抱えている場合には、今後の悩みまで生じてしまいます。とても葬儀のことに頭が回らないという人も出てきます。
このような時には定型文を利用してみるのもいいでしょう。葬儀会社で用意してくれることがあります。それを読めばいいだけなので、とても楽です。メモ用紙を見ながら挨拶をしてもマナー違反ではないので、どうしても暗記ができない時などには活用することをおすすめします。また、親戚など、身近で頼りになる人に代わりを務めてもらうことも可能です。妻ができないのなら夫の兄や弟などが代行することもよくあります。