人間は死ぬのにも金銭がかかるというのはしばしば例えられることです。他界する際に掛かってくる一番大きい出費は当然として葬儀料金ですが、その次くらいに費用が大きい物が仏式の葬儀においては戒名料になります。元を辿れば、出家し仏門に入ってシビアな戒律に従いながら経典を学習し、修行を積み重ねた結果として仏の教義をマスターした証、仏の弟子になった証という形で師サイドより贈られる名前になります。
お寺、あるいは社会に対しまして多くの貢献をした人に対しまして付与されることもあります。それから戒名を授かる事を受戒と言います。どちらにしても生前に付けられるものだったことを意味します。キリスト教徒が洗礼をして貰った場合にホーリーネームを贈られるのに近いです。
しかしながら今現在の国内では多くの葬儀が仏式で為されると言うのに出家をしている方は当然の事、所定の寺の檀家となっている方もそれほどおらず、プラスして人間は永眠してから仏になるというオリジナルな死生観に変わったこともあり、没後に戒名を付けることが一般的になっています。
そして、厳然とランクの順位が見受けられます。額は宗教宗派によりまして異なりますし、寺によっても違いがあります。