葬儀を真言宗で行いたいとお考えの方へ、特徴や流れをお教えします。この宗派は、誰でも分け隔てなく布教されるものではなく、修行によって直接教えを授かった人以外に示してはいけないという考えです。そのため、葬儀でも他の宗派と違いがあります。
最も特徴な部分としては、故人の頭に水をかける事です。これは、密教ならではの儀式です。それから真言宗の場合、土砂を遺体にかけて納棺をします。僧侶が入堂をした後の流れは、加持香水を浄め水に使い、三礼文を唱えて礼拝をします。
それから授戒作法によって戒名を受けます。それから真言宗の焼香の際のマナーとして知っておきたいのは、一般的に3回行う事です。香は額の高さまで押しいただきます。また、数珠に関しては、正式なものは108個連なっている本連を使う事です。
使われている石は男性の場合で黒や茶系統のもの、女性の場合で水晶を使っているものになります。使い方としては、房が左手首の内側に来るようにします。それから右手は添える様に合掌をします。また、数珠をこすり合わせるという特徴もあります。これによって、百八の煩悩を砕くという意味もあります。数珠をこすり合わせるのはこの宗派の特徴なので、予め知っておくことです。