身内の葬儀を行う際は、故人に喜んでもらえるような葬儀を行いたい、好きな花を贈りたいと考える人も多いようです。供花とはお悔やみの気持ちを伝えたり、祭壇を飾って遺族の悲しみを和らげる花です。祭壇をたくさんの生花で飾る場合、以前は白を基調とした菊を選ぶのが一般的でしたが、最近では生前に故人が好きだった色の花なども飾られるようになってきました。
葬儀において花は視覚的にもとても貴重な要素であり、遺族の心を慰め冥福を祈る意味でもとても大切な役割があります。葬儀、斎場に送る供花は、一般的には故人と関わりのあった団体、法人などがお供えします。枕花は通夜の前から葬儀が終わるまで枕元を飾り、魂を鎮めるためのお花です。
好きな花を選ぶことができ、色は白に限らず、ピンクやブルーなどが混じっていてもマナー違反にはなりません。しかし、鮮やかすぎる色や派手な花を選ぶのは避けましょう。後飾りとは四十九日や埋葬の忌明けまで遺骨を安置する祭壇のことですが、その際のマナーは小机に置ける程度の大きさにすることです。
長い期間飾っておくので傷みにくい花を選びましょう。また、ご遺族を気遣って水替えの手間がいらないブリザーブドフラワーを選ぶ人もいます。供花に絶対使ってはいけないという花はありませんが、一般的に棘がある花(バラ・アザミ)、毒がある花(すずらん・水仙)、つる性の花(朝顔・クレマチス)などは避けるのがマナーとなっています。